ケーススタディ
「エンジニアリングシミュレーションスキルは、キャリアを始める機械および航空宇宙工学の学生にとってますます重要になっています。こうした業界の需要を満たすために、Rutgersではシミュレーションの経験とトレーニングを提供しながら、まったく新しい問題に取り組むスキルを身に付ける、機械および航空宇宙工学のすべての学生を対象としたコースを必要としています。多くの学生がこのコースに特にやりがいを感じ、カリキュラムの他のコースと比較して際立っていると主張しています。」
- Jonathan Singer氏、Rutgers University准教授
1908年に機械エンジニアリングに特化して設立されたRutgers UniversityのMechanical and Aerospace Engineering学部では、現在両分野で700人を超える学部生が教育を受けており、シミュレーションスキルがこれまで以上に必要とされています。学生、特に卒業間近の学生に最高の教育を提供するために、Rutgersは2017年に下級生と最上級生を対象としたマルチフィジックスシミュレーションコースを立ち上げ、2019年にはすべての学部専攻で必須となりました。この要件により、クラスの規模が急拡大し、2017年秋には13人だった生徒数が、2020年秋には100人を超えるまでに増加しました。新たな需要に応じてコースを効率的に拡大するために、Mechanical and Aerospace Engineering学部のJonathan Singer准教授は、最小限のリソースと最小限のAnsys Studentソフトウェアを組み込んだ革新的なアプローチを使用してコースを再設計しました。
課題への取り組み
卒業生にシミュレーションスキルを身に付ける必要性が高まり、時間とリソースが限られたままであるため、Rutgers UniversityのMechanical and Aerospace Engineering学部は、学生のスケジュールに適合し、最小限の供給で済むソリューションを必要としていました。カリキュラムの需要により、複数のシミュレーションベースのコースを追加することができず、この学部ではオンサイトで利用できる授業助手が1人付いた60台のコンピュータのみで既存のシミュレーションコースを再設計する必要がありました。
エンジニアリングソリューション
マルチフィジックスシミュレーションコースの目的は、Ansysやその他の商用ソフトウェアの基本的なスキルを提供することで、学生が現実世界のエンジニアのように考え、シニアキャップストーンプロジェクトをサポートし、新しい課題に取り組むためのシミュレーション経験を身に付けることです。限られた時間とリソースで最も効果的に達成するために、コースはオンラインで週1回の講義で実施され、授業時間は50%のディスカッションと50%のチュートリアルで構成されています。ディスカッションセッションとチュートリアルセッションを交互に行うことで、クラスの管理が容易になり、学生はより実践的な学習を得ることができます。リソースの制約にさらに対処するために、学生は自宅またはキャンパス外のどこからでも無料でAnsys Studentにアクセスできます。
ベネフィット
- Ansys Studentを使用することで、学生はキャンパスでコンピュータラボの使用時間の制限がなく、無料でシミュレーションを実践して学習します。
- コース全体で得たシミュレーション経験を適用して、学生は実際のシナリオでモデル化およびシミュレーションできるものを学び、それらを結び付けながら、最終的なプロジェクトを完了します。これは、エンジニアとしてのキャリアを開始する卒業生にとって非常に貴重な問題解決体験です。
- 多くの学生は、カリキュラムの中で際立っているコースとしてこのコースに注目しています。
- Ansys Studentは、Ansys MechanicalやAnsys Fluentなどの代表的な製品のバージョンを備えており、学生は人気のあるプログラムに触れることができます。