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PRESS RELEASE
DATE: 07/01/2021

Ansys、ITER機構による世界最大の持続可能な核融合発電プラントの設計を可能に

AnsysはITERによる使用材料とコストを大幅に削減したクリーンなエネルギー生成を支援


主なハイライト

  • Ansysのシミュレーションソリューションを活用して、35ヵ国からのエンジニアが非常に高度なITER核融合エネルギー炉の建造を進めています。    
  • ITERのエンジニアは、Ansysのソリューションを用いて電磁界(EM)構造設計を進化させ、プロジェクトのリスクを低減し、物理的なプロトタイプの製作を削減し、厳しい安全基準を満たすことができます。

ペンシルベニア州ピッツバーグ、2021年6月30日 – ITER機構は Ansys (NASDAQ: ANSS) と協業して、クリーンなエネルギーを低コストで供給し長期にわたって核融合を持続する最大の核融合プラントであるITER炉のEM構造設計と性能を最適化しています。新たな複数年契約により、Ansysはプロジェクトのリスク管理を改善し、システム開発を合理化し、そして厳しい安全要求事項を満たすことを目指してITERのエンジニアと共同作業を行っています。

核融合発電は排気ガスや長寿命の放射性廃棄物を全くあるいは殆ど排出せずに24時間通しての発電が可能で、将来の理想的なエネルギー源です。しかしながら、核融合反応を自続させるためには水素同位体のイオン化されたプラズマをおよそ1億5000万°Cに加熱する必要があります。プラズマを封じ込めながらこの極高温を維持するためには、ITERトカマクではトカマクの金属製真空容器の内部に見えない磁界のケージを作る一連の大きな超電導磁石を使用します。ITERのエンジニアはAnsysのシミュレーションソリューションを活用して低コストでEMの構造を設計することができます。

Credit © ITER Organization, http://www.iter.org/

The central solenoid forms the spine of the tokamak machine. Its function is to induce the plasma current and maintain it throughout the discharge.

システムの設計と性能の確認から物理的なプロトタイプ試験の必要性の実質的な削除に至るまでの作業において、 Ansys® Fluent® は非常に重要な役割を担い、高性能な冷却システムを評価しITERのエンジニアが使用する一連のドキュメントを作成して、システム設計が堅牢で厳しいプロジェクトおよび産業用の安全基準を満たすことを保証します。さらに、 Ansys® Mechanical™ は、ITER炉のベースをしっかりと支える保持構造物を建造するエンジニアにとっても重要な役割を担うツールです。

「Ansysのシミュレーションソリューションを用いることにより、私たちのチームはこの種の最初であるプロジェクトで要求される安全性と精度レベルを満たすことができます。ITERにとって産業スケールでの水素融合を実現するためには、これまでにないレベルのエンジニアリングの精度が求められ、使用するシミュレーションソフトウェアが高信頼性と高効率性を有していることが大変重要になります。Ansysは長年にわたって私たちにその機能を提供してくれ、チームが安全に限界を押し拡げ地球上で最大の核融合炉を作るという大きな夢を可能としてくれます。」(ITER機構、総裁、Bernard Bigot氏)

「太陽や星のエネルギーは軽原子が超高圧、超高温の下で融合して発生しています。ITER炉を用いてこのプロセスを地球上で再現することにより世界中のエネルギー需要問題を解決することができますが、エンジニアは非常に困難な設計課題を克服しなければなりません。Ansysのシミュレーションを活用してITERのエンジニアは迅速に構造的に健全な核融合発電炉を建設し、EM構造の使用材料を大きく削減し、プラントの開発コストを低減しており、地球にとってクリーンで持続可能なエネルギーをもたらすことができるようになります。」(Ansys、CTO、Prith Banerjee)

ANSYS について

ロケットの打ち上げをご覧になったり、飛行機で空を旅したり、車を運転したり、橋を渡ったり、PCを使ったり、モバイルデバイスの画面にタッチしたり、あるいはウェアラブルデバイスを身に付けたりされたご経験はおありでしょうか。それらの製品は、Ansysのソフトウェアを使って生み出されたものかもしれません。Ansysは、工学シミュレーションの世界的リーディングカンパニーとして、今までにない優れた製品の誕生に貢献しています。最高水準の機能と幅広さを備えた工学シミュレーションソフトウェアの提供を通じ、Ansysは、最も複雑な設計上の課題であっても解決を支援し、製品設計の可能性を想像力の限界まで押し広げています。1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。詳細は、www.ansys.comをご覧ください。

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アンシス・ジャパン株式会社(Ansys Japan K.K.)は、米国ANSYS, Inc. 100%出資の日本法人です。ANSYS, Inc.のCAEソフトウェアを日本で販売し、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。

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