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DATE: 7/14/2022

PRESS RELEASE

Ansys、シミュレーションによる衝突テストでNASCARのNext Genレースカーの安全性を検証し、コストを削減

Ansys、シミュレーションによる衝突テストでNASCARのNext Genレースカーの安全性を検証し、コストを削減

主なハイライト

  • Ansysのシミュレーションソリューションにより、NASCARおよびElemance社のエンジニアは迅速かつ確実に仮想的な衝突テストを行い、パンデミック中にもかかわらずNext Genレースカー用の部品を開発することができました。
  • シミュレーションにより物理的な衝突テストの必要性が低減され、100万ドルのコストが削減されました。       
  • 仮想的な衝突テストによりNASCARのNext Genレースカーの開発が加速し、検証時間が短縮され、2022年シーズンの開幕戦での初参戦を確実にしました。

ペンシルベニア州ピッツバーグ、2022年7月14日 – NASCARはAnsys（NASDAQ:ANSS）のシミュレーションソリューションを用いて仮想的な衝突テストを行うことで、検証時間の短縮、2022年シーズンに間に合うようにNext Genレースカーの安全性の確保を実現し、物理的な試験に伴う材料費などを100万ドル削減することを可能にしました。NASCARは衝突シミュレーションによってパンデミックにより発生した物理的な試験に関する課題を克服し、NASCARで最も名声があり重要と考えられている500マイルレースシーズン初戦である2月に行われたDaytona 500でNext Genレースカーをデビューさせることができました。

衝突テストにAnsys® LS-DYNA®を組み込むことにより、NASCARは前面衝突、ルーフクラッシュ、側面衝突、後面衝突やオフセット衝突等にわたる車両全体での非線形および線形衝突の多面的な影響を解析、試験および検証することができました。この仮想衝突シミュレーションにより集められた高忠実度のデータにより、1回のコストが50万ドルと見積もられている物理的な衝突テストを、フルスケール車両を用いたテスト2回のみに削減することができ、一般的な検証回数と材料費が大幅に削減されました。

さらに、Ansysの高い予測精度と結果を用いて、NASCARはパンデミックにより衝突テストの試験場が使用できない状況の中で、2020年の開発初期に物理的な衝突テストのデータなしに確信をもって部品を開発することが可能となりました。その後、実際に物理的な衝突テストが行われ、Ansysのロバストで包括的なシミュレーションモデルが検証されました。同様に、ソフトウェアが持つクラウドでの計算機能により、NASCARはAnsys® Cloud™を用いて遠隔で大量のシミュレーションを走らせ管理することができました。

NASCAR used Ansys simulations for virtual crash testing, accelerating the development and validation time of Next Gen racing cars.

「Ansys LS-DYNAは2022シーズンに向けてNext Genレースカーを開発するのに非常に重要なツールでした。信頼性の高い結果が取れる衝突テストをシミュレーションする機能は、パンデミック期間の私たちの作業を支え、物理的なクラッシュ試験の準備を進めることができました。」（NASCAR、レーシングイノベーション部門シニアバイスプレジデント、John Probst氏）

NASCARはElemance, LLC社と協力して、ソフトウェアに組み込まれた設計最適化ツールを活用してシミュレーションを用いた開発を行い、フロントおよびリアバンパーの衝突性能を高めました。

「Ansysの衝突シミュレーションソフトウェアは、確実性と高精度をもって多くの変数と条件下で安全に解析、試験、可視化を行う独自の機会を提供します。安全性が増すばかりではなく、仮想試験では開発と検証の時間が大幅に短縮されるとともに材料コストも削減されます。当社のシミュレーションソリューションがこれらの個々の分野でNASCARを支援し、2022シーズンに向けてNext Genレースカーの準備をするお手伝いができたことを大変誇りに感じています。」（Ansys、グローバルセールス &カスタマーエクセレンス部門バイスプレジデント、Walt Hearn）

Ansysについて

ロケットの打ち上げをご覧になったり、飛行機で空を旅したり、車を運転したり、橋を渡ったり、PCを使ったり、モバイルデバイスの画面にタッチしたり、あるいはウェアラブルデバイスを身に付けたりされたご経験はおありでしょうか。それらの製品は、Ansysのソフトウェアを使って生み出されたものかもしれません。Ansysは、エンジニアリングシミュレーションの世界的リーディングカンパニーとして、今までにない優れた製品の誕生に貢献しています。最高水準の機能と幅広さを備えたエンジニアリングシミュレーションソフトウェアの提供を通じ、Ansysは、最も複雑な設計上の課題であっても解決を支援し、製品設計の可能性を想像力の限界まで押し広げています。1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。詳細は、 https://www.ansys.com/ja-jp をご覧ください。

Ansys、ならびにANSYS, Inc.のすべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、ロゴ、標語は、米国およびその他の国におけるANSYS, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他すべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。

アンシス・ジャパン株式会社（ANSYS Japan K.K.）は、米国ANSYS, Inc. 100％出資の日本法人です。ANSYS, Inc.のエンジニアリングシミュレーションソフトウェア、およびシミュレーションによるソリューションを日本のお客様に提供するために、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。