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DATE: 5/19/2022

PRESS RELEASE

Ansys、Juniper Networks社におけるチップ設計の高速化と高信頼性を実現

Ansysの分散計算プラットフォームと検証済みの階層型手法により、Juniper社のネットワークチップ設計検証を高速化


主なハイライト

  • Ansys のSeaScapeプラットフォームでは、独自のエラスティックコンピュートアーキテクチャにより、従来のツールが必要とした高価な大容量メモリを搭載したマシンが不要となります。
  • Ansys Chip Power Model(CPM)は、マルチチップシステム全体の正確な階層的電力解析をサポートします。

ペンシルべニア州ピッツバーグ、2022年5月19日  – Ansys (NASDAQ: ANSS) は本日、安全な人工知能(AI)駆動型ネットワークのリーダーであるJuniper Networks社が、Ansysのソフトウェアを導入して、高速ネットワークチップの生産の加速化に成功したことを発表しました。Ansysの導入により、Juniper社では、超並列化が可能な設計手法を用い、予測精度の高い電源品質のサインオフを大幅な短時間で達成し、スイッチング範囲の拡大と信頼性の向上を実現しています。

ネットワークチップは、半導体業界で最も大規模で複雑なチップの一つであり、テレコミュニケーション、インターネットスイッチング、高速データセンターハードウェアなど、あらゆるデータ転送アプリケーションに不可欠なコンポーネントです。先進的なネットワーク製品では、複数のサブチップを巧みに統合して1つのシステムソリューションを形成することがしばしば要求されます。

Juniper社は、最新の7nm高速ネットワーク製品の実装において、600億を超えるトランジスタを集積した回路の解析能力、想定されるスイッチングシナリオに対応する動的および静的電圧降下(DVD)のカバー範囲の信頼性確保、複数のICにわたるシステム全体の解析を可能にする階層的サポートといった課題に直面していました。Juniper社では,最新の高性能ネットワークチップの電源品質のサインオフを大幅に高速化するために、Ansys® RedHawk-SC™の分散処理機能を採用しました。また,Ansysの階層型チップパワーモデルは、電源ネットワークのチップとパッケージの忠実度の高い同時シミュレーションを容易にします。

Network router

安全な人工知能(AI)駆動型ネットワークのリーダーであるJuniper Networks社は、Ansysのソフトウェアを導入した高速ネットワークチップの生産の加速化に成功しました。

「当社のネットワークソリューションの大規模化、複雑化にもかかわらず、Ansys RedHawk-SCのおかげで、設計チームは優れた結果を出すことができました。このソフトウェアは、標準的なメモリ搭載マシンを介して当社内クラウド上に非常に簡単に配布でき、その高度な機能は、より信頼性の高いネットワーク製品をより迅速に市場に提供するために不可欠なものでした」(Juniper Networks社、エンジニアリング担当SVP、Debashis Basu氏)

Ansys RedHawk-SC は、最小3nmプロセスのデジタルIPおよびSoCの電力ノイズと信頼性のサインオフにおいて業界をリードしています。その強力な解析機能により、問題点を素早く特定し、仮定型検討を重ね、消費電力と性能を最適化することが可能です。このソフトウェアのアーキテクチャはクラウド向けに最適化されており、チップ全体の解析に必要な速度と容量を提供します。

「当社の総合的な集積電子回路ツール群は、今日の非常にサイズが大きく複雑なチップ設計に内在する電源管理の課題を迅速に解決します。Ansys RedHawk-SC は、高速化と大容量化を実現するJuniper社の包括的なクラウド対応戦略において大きな役割を担っています。当社の広範なプラットフォームに渡るマルチフィジックス・サインオフ解析製品は、半導体技術の最先端で、お客様の設計性能を最適化し、プロジェクトリスクとテクノロジーリスクを低減するために一貫して役立っています」(Ansys、半導体・エレクトロニクス・光学ビジネス担当VP兼GM、John Lee)

Ansysについて

ロケットの打ち上げをご覧になったり、飛行機で空を旅したり、車を運転したり、橋を渡ったり、PCを使ったり、モバイルデバイスの画面にタッチしたり、あるいはウェアラブルデバイスを身に付けたりされたご経験はおありでしょうか。それらの製品は、Ansysのソフトウェアを使って生み出されたものかもしれません。Ansysは、エンジニアリングシミュレーションの世界的リーディングカンパニーとして、今までにない優れた製品の誕生に貢献しています。最高水準の機能と幅広さを備えたエンジニアリングシミュレーションソフトウェアの提供を通じ、Ansysは、最も複雑な設計上の課題であっても解決を支援し、製品設計の可能性を想像力の限界まで押し広げています。1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。詳細は、 https://www.ansys.com/ja-jp をご覧ください。

Ansys、ならびにANSYS, Inc.のすべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、ロゴ、標語は、米国およびその他の国におけるANSYS, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他すべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。

アンシス・ジャパン株式会社(ANSYS Japan K.K.)は、米国ANSYS, Inc. 100%出資の日本法人です。ANSYS, Inc.のエンジニアリングシミュレーションソフトウェア、およびシミュレーションによるソリューションを日本のお客様に提供するために、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。

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