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DATE: 4/26/2023

PRESS RELEASE

Synopsys、Ansys、KeysightがTSMCと協力し、最新ミリ波リファレンスフローにより自律システムのパフォーマンスを強化

TSMCの16FFC技術向けの79GHz帯のミリ波RF設計フローにより、自律システムで使用される無線周波数ICの開発を加速


ペンシルベニア州ピッツバーグ、2023年4月26日― Synopsys, Inc.(Nasdaq:SNPS)、Ansys(Nasdaq:ANSS)、Keysight Technologies, Inc.(NYSE:KEYS) は本日、無線周波数(RF)およびミリ波(mmWave)の最先端設計における信頼性を高め、開発を加速するために、新たにTSMCの16nm FinFET Compact(16FFC)テクノロジー向けの79GHz帯ミリ波RF設計フローの提供を開始したことを発表しました。本リファレンスフローによって、車載レーダー、5G接続、セキュリティアプリケーション、環境モニターなど、人手を介すことなく独立動作する高度な自律システムに最適な信頼性の高い79GHzトランシーバ集積回路(IC)を実装できるようになります。開発者は、本リファレンスフローを利用することで、TSMCの先進プロセス技術に適した最高水準のパフォーマンスと安全性および信頼性を備えた、ミリ波RFシステムを開発できるようになります。

「高度なミリ波技術を使ったセンシング機能や知覚機能を最新化したことで、自律システムの実現がさらに一歩近づきました。当社はAnsysやKeysight、TSMCを始めとする業界のリーダー企業と緊密に協働することで、高度なミリ波設計に比類ないQoRを実現するオープンで最適化されたリファレンスフローを各社のお客様に提供します」(Synopsys EDAグループ戦略及びプロダクト管理担当バイスプレジデント、Sanjay Bali氏)

「TSMCは、次世代自律システムに要求される高度なRFおよびミリ波設計が直面している様々な課題に対処するため、当社エコシステムパートナー各社と緊密に協力しています。今回のSynopsys、Ansys、Keysightとの協働により、各社のお客さまは、フロント・トゥ・バック設計フローが最適化され、TSMC 16FFC技術の持つパワー、性能、エリア、生産性などの利点を最大まで引き出す設計ができるようになります」(TSMC デザイン・インフラストラクチャー・マネジメント部門主任、Dan Kochpatcharin氏)

Stock image of code

リファレンスフローにはAnsys VeloceRF™ RF Device Synthesis、Ansys RaptorX™ Electromagnetic Modeling Family、Ansys Exalto™ EM-aware Parasitic Extraction Signoff(写真)およびAnsys Totem™ Power IntegrityとReliability Signoffツールを使用したマルチフィジックスサインオフ解析を含むAnsysのソリューションが統合されています。

オープンかつ最先端の設計フローで自律システム開発を加速

新しいミリ波設計リファレンスフローは、電力を高効率に変換する79GHz帯送信用パワーアンプ設計と雑音指数の低い受信用低ノイズアンプ設計により自律システムの感度と信頼性を高めます。包括的な設計フローに統合される本リファレンスフローには以下のソリューションが搭載されています。

「ナビゲーションやオブジェクト認識、意思決定や制御システムなど、次世代の自律システムをサポートする高速周波数のニーズは拡大し続けています。Ansysが持つチップとシステムのマルチフィジックスにおけるサインオフの高い専門性とSynopsysが持つアナログおよびミックスドシグナルの設計と検証ソリューション、KeysightのRF設計における専門知識を組み合わせることで、TSMCの16FCCプロセス向けのロバストな設計リファレンスフローが得られます」(Ansys 電子・半導体・光学ビジネス部門 バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー、John Lee)

「Synopsys、Ansys、TSMCとの密接な協力関係によって、それぞれのお客様が、RFやミリ波設計の限界を拡げて自律システム向けのアプリケーションの開発に必要なソリューションを提供できるようになりました。Keysightは高周波電磁界シミュレーションにおける長年の経験を生かし、これを今回のTSMCの79GHz帯ワークフローに結実させました。次のステップとして、RFProをSynopsysのCustom Compilerの環境にシームレスに統合して、電磁界シミュレーションの精度とワークフローの効率性を最も高いレベルで実現します。RFProはTSMCの16FFCプロセステクノロジーに最適化し、電磁界解析および自律システムのパッシブコンポーネントとクリティカルネットのモデル生成を提供します。すでに、GoldenGateを統合してレイアウト前後のRFシミュレーションを実施し、シミュレーション結果をTSMCのリファレンス測定データと照合した検証を終えています。」(Keysight PathWaveソフトウェアソリューション担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー、Niels Faché氏)

Synopsys RF設計ソリューションの詳細は、[https://www.synopsys.com/rf-design.html]をご参照ください。

Synopsysについて

Synopsys, Inc.(Nasdaq上場コード:SNPS)は、私たちが日々使用しているエレクトロニクス機器やソフトウェア製品を開発する先進企業のパートナーとして、半導体設計からソフトウェア開発に至る領域(Silicon to Software)をカバーするソリューションを提供しています。電子設計自動化(EDA)ソリューションならびに半導体設計資産(IP)のグローバル・リーディング・カンパニーとして長年にわたる実績を持ち、業界で最も広範囲をカバーしたアプリケーション・セキュリティ・テスティング・ソリューションならびにサービスを提供しているS&P 500カンパニーです。シノプシスは、最先端の半導体を開発しているSoC(system-on-chip)設計者、よりセキュアでハイ・クオリティなコードを開発しているソフトウェア開発者に、革新的製品の開発に欠かせないソリューションを提供しています。詳細情報は、https://www.synopsys.com/ja-jpより入手できます。

Ansysについて

Ansysのシミュレーションは、ビジョナリーカンパニーが世界を変える革新的アイディアを、設計から現実のものにするために活用されています。50年以上にわたり、Ansysのソフトウェアは、様々な業界のイノベーターがシミュレーションの予測能力を活用して、限界を越えることを可能にしてきました。持続可能な輸送手段から高度な半導体まで、衛星システムから救命医療機器まで、Ansysは人類の進歩における次なる大きな飛躍の原動力となります。

確信をもって飛躍へ

1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。詳細は、https://www.ansys.com/ja-jpをご覧ください。

Ansys、ならびにANSYS, Inc.のすべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、ロゴ、標語は、米国およびその他の国におけるANSYS, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他すべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。

アンシス・ジャパン株式会社(ANSYS Japan K.K.)は、米国ANSYS, Inc. 100%出資の日本法人です。ANSYS, Inc.のエンジニアリングシミュレーションソフトウェア、およびシミュレーションによるソリューションを日本のお客様に提供するために、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。

Keysight Technologiesについて

キーサイトは、イノベーションを加速し、あらゆるものが安全につながる世界の実現を支援する高度な設計と検証ソリューションを提供しています。キーサイトのスピードと精度へのこだわりは、ソフトウェアドリブンな洞察と分析にまで及び、設計シミュレーションから、プロトタイプ検証、自動化ソフトウェアテスト、製造解析、さらにエンタープライズ、サービスプロバイダーおよびクラウド環境でのネットワークパフォーマンスの最適化と可視化など、開発ライフサイクル全体にわたり、明日に向けたテクノロジー製品をより迅速に市場に投入することを可能にしています。当社のお客様は、世界各国の通信と産業エコシステム、航空宇宙/防衛、自動車、エネルギー、半導体、一般電子機器など、多岐にわたっています。2021年度の売上高は、49億ドルでした。キーサイト・テクノロジー(NYSE: KEYS)に関する詳細情報は、こちらをご覧ください。www.keysight.co.jp