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DATE: 4/11/2023

PRESS RELEASE

Ansys、持続可能で耐障害性の高いエネルギーアプリケーションの実現に取り組む研究プロジェクト「PowerizeD」に参画

パワーエレクトロニクスのデジタル化と脱炭素化を目指す欧州の取り組みにAnsysがデジタルツインで貢献


【主なハイライト】

  • Ansysは、スマートで高効率なパワーエレクトロニクスによってエネルギーチェーンの持続可能性と耐障害性を高めることを目的として7200万ユーロが投じられる欧州の3ケ年プロジェクトへ主要企業と共に参画します。
  • Ansysはマルチフィジックスワークフローの構成要素としてデジタルツイン技術を応用することで、効率性を向上して開発コストを削減し、脱炭素化の取り組みに寄与します

ペンシルベニア州ピッツバーグ、2023年4月11日―Ansys(NASDAQ:ANSS)は、パワーエレクトロニクスのインテリジェンスを高め、より効率的にすることを目的とする欧州の研究イニシアチブ「PowerizeD」への参画を発表しました。本イニシアチブの一環として、Ansysはデジタルツインによる新たなワークフローを通じて、効率性向上と開発コスト削減に寄与し、確かな脱炭素化への取り組みに貢献します。

このプロジェクトはAnsysの長年の顧客である Infineon Technologies AG社(以下、Infineon)の主導で立ち上げられたもので、欧州のエネルギーチェーンの持続可能性や耐障害性を向上させ、同地域における脱炭素化や気候保護の取り組みに貢献することが期待されています。

パワーエレクトロニクス分野における信頼性の問題は熱応力に起因することが多いため、新しいコンパクトなデジタルツインワークフローで事前に予測することでこれを回避することが可能です。このワークフローのベースになっているのは Ansys® Twin Builder™Ansys® optiSLang™で、Ansys® Fluent®Ansys® Mechanical™Ansys® Sherlock™、Ansys® Electronics Desktop™を活用して構築されたメタモデルが用いられています。AnsysはPowerizeDでこの手法を駆使し、不要なプロトタイプの試作やテストを排除して開発期間やコストを削減し、パワーエレクトロニクス機器の耐用年数を延長できることを実証します。

PowerizeD logo on image of train with city background

【写真】パワー エレクトロニクスのインテリジェンス向上による高効率化を目指す欧州の研究イニシアチブ PowerizeD に、Ansysは高性能なデジタルツインで貢献します。

「気候保護のためのネットゼロ目標を達成するためには、極めて効率的なエネルギー利用を実現しなければなりません。この点で、デジタル化はエネルギー効率向上のための決定的な手段になり得ます。当社が持つ強みと、研究からビジネスまで数多くの優れたパートナーの強みを組み合わせることで、一体となって欧州における野心的な研究イニシアチブであるPowerizeDを成功に導けることを嬉しく思います」(インフィニオン最高デジタル トランスフォーメーション責任者、Constanze Hufenbecher氏)

「パワーエレクトロニクスは電力変換の要であり、電力を効率的に生成、輸送、使用するためにありとあらゆる場所で使われています。パワーエレクトロニクスは広範な分野に応用できるため、企業や組織の枠を超えてさまざまなパートナーと連携し、革新的なエンジンとして協働して欧州を前進させて行くことが非常に重要です」(Infineon 最高業務執行責任者、 Rutger Wijburg氏)

PowerizeDプロジェクトの当面の目標は、以下の通りです。

  • 電力変換時の損失を25%削減
  • 電力機器およびシステムの耐用年数を30%延長
  • チップサイズを10%以上縮小
  • 開発期間50%短縮への挑戦

「Ansysはすでに多数の欧州の研究イニシアチブ PowerizeDの参画企業と緊密に連携し、製品開発の最適化やデジタル化にシミュレーションを統合する取組みを支援しています。パワーエレクトロニクスの学際的なアプローチについて、プロジェクトの研究パートナーと協力し、統合シミュレーションワークフローや当社のコンパクトなデジタルツイン技術の価値を実証できることを楽しみにしています」(Ansys 製品部門バイスプレジデント、Shane Emswiler)

パワーエレクトロニクス分野でシミュレーションが発揮する役割と効果の詳細は、こちらをご参照ください

【PowerizeDについて】

PowerizeDプロジェクトは、Horizon Europe(HORIZONフレームワーク・プログラムと欧州連合の助成金契約番号101096387に基づくEU各国当局の協力)と連携した官民のパートナーシップ「重要デジタル技術共同事業体(KDT JU)」の助成金を受けています。記載されている見解や意見はあくまでも作成者のものであって、必ずしもEUもしくはHorizon Europeの見解や意見を反映するものではありません。また、EUおよび管轄機関は本件に関する責任を負うものではありません。

本プロプロジェクトおよびプロジェクトパートナーについては、以下のウェブサイトをご覧ください。

www.powerized.eu.

【Ansysについて】

Ansysのシミュレーションは、ビジョナリーカンパニーが世界を変える革新的アイディアを、設計から現実のものにするために活用されています。50年以上にわたり、Ansysのソフトウェアは、様々な業界のイノベーターがシミュレーションの予測能力を活用して、限界を越えることを可能にしてきました。持続可能な輸送手段から高度な半導体まで、衛星システムから救命医療機器まで、Ansysは人類の進歩における次なる大きな飛躍の原動力となります。

確信をもって飛躍へ

1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。詳細は、https://www.ansys.com/ja-jpをご覧ください。

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アンシス・ジャパン株式会社(ANSYS Japan K.K.)は、米国ANSYS, Inc. 100%出資の日本法人です。ANSYS, Inc.のエンジニアリングシミュレーションソフトウェア、およびシミュレーションによるソリューションを日本のお客様に提供するために、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。