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PRESS RELEASE
DATE: 12/15/2021

Ansys、Synhelion社とカーボンフリー輸送を推進

Ansysのシミュレーションソリューションを用いて、スイスのクリーンエネルギーのスタートアップ企業がソーラー燃料の生成とCO2排出の削減を実現


主なハイライト   

  • Synhelion社はAnsysのソリューションを活用して化石燃料をソーラー燃料で置き換えることにより持続可能な輸送を可能とし、CO2の排出を削減しています。
  • Synhelion社はAnsys Startup Programを通じてAnsysのマルチフィジックスシミュレーションを用いて設計課題を解決し、将来の成果を予測し、試作時間を削減しています。
  • Synhelion社は2022年にソーラー燃料を工業規模で製造可能な世界初のプラントを建造する予定です。

ペンシルベニア州ピッツバーグ、2021年12月15日 ― Ansys(NASDAQ:ANSS)のソリューションを用いて、Synhelion社は化石燃料に替わるソーラー燃料の開発を進め、よりクリーンな輸送とネットゼロエミッションの実現を目指しています。Synhelion社は、Swiss Elite Channel Partnerである CADFEM 社との協力関係がスタートした2020年の初頭にAnsys Startup Program のメンバーとなりました。持続可能なソーラー燃料分野での世界的なパイオニアとして、Synhelion社はAnsysのマルチフィジックスシミュレーションソリューションを活用し、非常に高温の太陽熱を用いて、CO2と水から、これまでの内燃エンジンや航空機タービンに適合するソーラーガソリン、ソーラーディーゼルあるいはソーラージェット燃料等を合成しています。

この合成を行うために、太陽光を鏡で反射させて直接ソーラーレシーバーに集光し、そこで伝熱流体が1,500ºC(2,732°F)にまで熱せられます。その後この熱を用いて持続可能燃料を製造する熱化学反応器を作動させます。Synhelion社は、Ansys® Fluent® とAnsys® Mechanical™ による数値流体力学(CFD)と有限要素法解析(FEA)のソフトウェアを活用して複雑な流れを把握し、熱流体力学を再現して高温中で作動可能な装置を設計し検証しています。Ansysのクラスベストのツールにより、Synhelion社は設計課題を克服し、将来の成果を予測し、試作時間を短縮することができます。このようにして得られるソーラー燃料はよりクリーンであること、より経済的であること、輸送がより簡単であること、無期限の保存が可能であることでさまざまな課題を解決します。

Synhelion社は敷地に集光ミラーを設置して高温の太陽熱を発生させ、即時使用可能な燃料をつくる熱化学反応プロセスを駆動している。出典: Synhelion社

「AnsysのCFDとFEAシミュレーションにより、当社は持続可能なソーラー燃料を作るための非常に複雑な技術の開発、試験、検証が可能となりました。特にソーラーレシーバーの開発に必要な高性能で予測精度の高いソフトウェアをAnsysが提供してくれました。Ansysのソフトウェアのおかげで、試作時間を短縮し、初の工業用ソーラーレシーバーをより迅速に建造することができました。」(Synhelion社、熱システム部門長、Lukas Geissbühler氏)

光スペクトルの20%しか活用できない太陽光発電パネルを使うのではなく、集光された太陽エネルギーを熱化学反応プロセスで直接使うことにより、Synhelion社は光スペクトルの100%を有効利用することができます。さらに、Synhelion社の熱エネルギー貯蔵技術により24時間を通して低コストの太陽熱の利用が可能となり、連続運転には高価な蓄電装置が必要となる競合技術に対して大きなアドバンテージとなっています。

「Ansysは道路インフラから航空分野に至るまでのすべての領域で持続可能な将来をもたらすことに熱心に取り組んでいます。持続可能な燃料に対するソリューションの誕生を支援することで、私たちは地上や空中での持続可能なイノベーションを推進し、気候変動の課題に対処することで、よりクリーンな将来へと歩んでいけるのです。」(Ansys、製品部門バイスプレジデント、Shane Emswiler)

Synhelion社は最近、シリーズB資金調達ラウンドで1,600万スイスフラン(約1,750万ドル)の資金を調達し、今後はそれを使ってソーラー燃料を工業規模で製造可能な世界初のプラントを建造する予定です。Synhelion社はまた、世界的なコンクリートとセメント製造会社であるCEMEX社との協業で、よりクリーンなセメントの製造に太陽熱を使っています。

Synhelion社について

Synhelion社は持続可能なソーラー燃料分野の世界的なパイオニアです。このクリーンエネルギー企業は輸送の脱炭素化を実現するために、2016年にスイス連邦工科大学チューリッヒ校(Swiss Federal Institute of Technology : ETH Zurich)から誕生しました。ソーラー燃料は経済的に実現可能で既存の世界のインフラに完全に適合しており、すべての化石燃料をこれで置き換えることができます。Synhelion社の独自の技術を用いて集光された太陽熱を既存の市中における最も高温のプロセス用熱に変換し、太陽熱を使った燃料製造やセメント製造等のこれまでにない多くの工業プロセスを駆動することができるようになります。Synhelion社は既にルフトハンザグループ、Wood社、Eni社、CEMEX社やチューリッヒ空港等の世界中のパートナーと協業しています。詳細は、https://synhelion.com/をご覧ください。

Ansysについて

ロケットの打ち上げをご覧になったり、飛行機で空を旅したり、車を運転したり、橋を渡ったり、PCを使ったり、モバイルデバイスの画面にタッチしたり、あるいはウェアラブルデバイスを身に付けたりされたご経験はおありでしょうか。それらの製品は、Ansysのソフトウェアを使って生み出されたものかもしれません。Ansysは、工学シミュレーションの世界的リーディングカンパニーとして、今までにない優れた製品の誕生に貢献しています。最高水準の機能と幅広さを備えた工学シミュレーションソフトウェアの提供を通じ、Ansysは、最も複雑な設計上の課題であっても解決を支援し、製品設計の可能性を想像力の限界まで押し広げています。1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。詳細は、 https://www.ansys.com/ja-jp をご覧ください。

Ansys、ならびにANSYS, Inc.のすべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、ロゴ、標語は、米国およびその他の国におけるANSYS, Inc.またはその子会社の商標または登録商標です。その他すべてのブランド名、製品名、サービス名、機能名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。

アンシス・ジャパン株式会社(ANSYS Japan K.K.)は、米国ANSYS, Inc. 100%出資の日本法人です。ANSYS, Inc.のCAEソフトウェアを日本で販売し、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。

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