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PRESS RELEASE
DATE: 1/28/2022

Ansys、電動飛行機エアレース「エアレースE」で競技用電動飛行機の初飛行を支援

Nordic Air RacingチームがAnsysのシミュレーションを用いて航空界の新時代に向けた歴史的な一歩を記す


主なハイライト

  • Ansysは全電動飛行機のみで競われるエアレースEの公式シミュレーションソフトウェアパートナーです。
  • エアレースEで競技をしているNordic Air Racingチームは、Ansysのマルチフィジックスシミュレーションソリューションを用いて、デモ飛行の前に空力、冷却システムおよびバッテリーの設計と性能を最適化しました。

ペンシルベニア州ピッツバーグ、2022年1月28日 ― エアレースEの公式参加チームであるNordic Air Racingチームは、Ansys(NASDAQ:ANSS)(https://www.ansys.com/)のシミュレーションソリューションを用いて設計エンジニアリングされた競技用全電動飛行機の世界初飛行に成功しました。エアレースEの公式シミュレーションソフトウェアパートナーであるAnsysにより、エアレースEのチームは全電動飛行における主要なエンジニアリング課題を克服することができました。

エアレースEは世界で初めて、そして唯一の電動飛行機のみで競われるレースであり、航空宇宙分野でのさらなる電動化あるいは完全電動化の開発を推進する競争プラットフォームです。世界中の企業や国家が、特に旅行分野での二酸化炭素排出の削減に取り組む中で、これらの技術進展は大きな意味を持ちます。

競技参加チームは、2023年に開始される公式なエアレースEシリーズに先立ち、使用する航空機の耐空性の立証を急いでいます。Nordic Air RacingチームはAnsysのソフトウェアをAnsys Learning Hubとともに用い、Ansysの技術専門家と協力してプロジェクトの全体的なリードタイムを40%も短縮しました。

The Nordic Air Racing Team electric plane

エアレース E に参戦している Nordic Air Racing チームは、Ansysのマルチフィジックスシミュレーションソリューションを用いて、デモ飛行の前に空力、冷却システムおよびバッテリーの設計と性能を最適化しました。

「今回の競技用電動飛行機での初の有人飛行は歴史的な瞬間であり、航空機産業にとって画期的な出来事となりました。エンジニアによる計画、設計、コンセプト開発、試験および製造に対する何カ月にもわたる努力の集大成であり、これらのいずれもがAnsysや他の未来を見つめるパートナーのサポートと専門知識抜きではなしえなかったものです。エアレースEの誰もが急速に進展している電動航空機革命に関わっていることを誇りに思い、私たちはこの特筆すべき瞬間を可能にしてくれたAnsysにとても感謝しています」(エアレースE、CEO、Jeff Zaltman氏)

Nordic Air Racingチームのエンジニアは、Ansysのマルチフィジックスシミュレーションソリューションを用いて競技用飛行機のピストンエンジンを電動パワートレインに置き換えました。航空機の機首部分の改良、重心、空気冷却システムや空力の最適化を行い、さらに複合材のモータ格納部を開発しました。

「Ansysのシミュレーションソリューションにより、確信をもって飛行機を開発し、初飛行までのスケジュールを短縮することができました。Ansysのソフトウェアを用いると私たちが望むバッテリーのような非常に複雑なシステムに必要なあらゆるパラメータ要件を統合することができることは驚きでした。初期段階でシミュレーションを使用していなければ、バッテリーパックの熱放散や熱伝搬に関する実験作業でさらに約250時間を費やしていたでしょう。」(Nordic Air Racingチームエンジニア、Sathvik Rao氏)

Nordic Air Racingチームは現在エアレースE競技に参加登録しているオフィシャルチーム全7チームの中の一つです。公式な競技シリーズでは最大8機の小型プロペラ飛行機が同時に離陸し、高度30フィートを時速250マイルで飛行します。このようなモータースポーツは他にはありません。

「モータースポーツの大会は常に素晴らしい技術革新をもたらします。Nordic Air Racingチームによる初飛行はその証であり、また革新に向けて必要なすべての基礎要素を集積するエアレースEの素晴らしい実績を示しています。私たちはこの画期的な瞬間をもたらした一員であることをとても嬉しく思い、これからも航空界が化石燃料への依存度を低減するための進化を支える一員でありたいと思っています。」(Ansys、製品部門シニアバイスプレジデント、Shane Emswiler)

Ansysについて

ロケットの打ち上げをご覧になったり、飛行機で空を旅したり、車を運転したり、橋を渡ったり、PCを使ったり、モバイルデバイスの画面にタッチしたり、あるいはウェアラブルデバイスを身に付けたりされたご経験はおありでしょうか。それらの製品は、Ansysのソフトウェアを使って生み出されたものかもしれません。Ansysは、工学シミュレーションの世界的リーディングカンパニーとして、今までにない優れた製品の誕生に貢献しています。最高水準の機能と幅広さを備えた工学シミュレーションソフトウェアの提供を通じ、Ansysは、最も複雑な設計上の課題であっても解決を支援し、製品設計の可能性を想像力の限界まで押し広げています。1970年に設立されたAnsysは、本社を米国のペンシルベニア州ピッツバーグ南部に置いています。詳細は、 www.ansys.com をご覧ください。

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アンシス・ジャパン株式会社(ANSYS Japan K.K.)は、米国ANSYS, Inc. 100%出資の日本法人です。ANSYS, Inc.のエンジニアリングシミュレーションのソフトウェアやソリューションを日本で販売し、あわせてサービス、サポート体制を確立するために設立されました。