Ansysは、シミュレーションエンジニアリングソフトウェアを学生に無償で提供することで、未来を拓く学生たちの助けとなることを目指しています。
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Ansysブログ
January 10, 2024
エアバッグの展開不良、意図しない加速、車両火災など、安全に関わる事故は、これまで多くの企業に多額の損失を与えてきました。 OEMメーカーやTierサプライヤーでは、当然ながら、そうした事故が発生しないように事前にリスクを軽減させる必要があります。
何か問題が発生した際、最初にその一報を受け取るのは安全管理の責任者です。安全管理の責任者は、製品を市場にリリースする前に、特定の製品に関する安全コンセプトや、そのコンセプトをサポートするために必要なすべての活動が行われているかなどを確認する必要があります。
Ansys Digital Safety Managerは、データの収集、リソースの管理、プロセスステップの計画と自動化のための中心的なハブとして機能することで、安全プロセスの最適化を推進して、安全性に関する包括的な見解を提供します。
OEMメーカーが対応すべき優先事項の中でも、安全性は常にトップにあります。すべてのステークホルダーの中で、システム障害やサイバー攻撃を含め、安全性の妥当性確認プロセスの大部分に関与するのが安全管理の責任者です。これは、製品が十分に安全であると見なされて初めて、安全管理の責任者が製品リリースのサインオフを行うことからも当然のことでしょう。失敗が許されないというプレッシャーは計り知れません。
Digital Safety Managerを導入することで、あらゆる安全活動の効率化、高速化、精度の向上を実現し、確実に成果を上げることが可能です。これは、開発から展開そして運用まで、安全管理をデジタル化する安全分析とエンジニアリングのための新しいソリューションです。
Digital Safety Managerは、開発初期の設計段階から安全性の妥当性確認や検証まで、製品開発のあらゆる段階で、直感的な操作で特定の課題に対処できる、安全管理に特化したソリューションです。製品開発フロー全体を通じて安全ケースを自動化および管理できるようになり、日常業務に取り組みやすくなります。Digital Safety Managerを導入すると、プロジェクト全体の進行状況をタスクごとに監視および追跡する活動が効率化され、プロジェクトレベルを超えた安全性に関する単一の視点が提供されます。
今でも、多くの自動車会社はExcelの計算表を使っています。手動で数値を入力して、上席に計算表を提出しています。こうした計算表は、すべて手作業で1つのレポートにまとめられます。ここで問題になるのは、労力だけでなく、人的エラーが発生する可能性がある点です。
オープンプラットフォームであるDigital Safety Managerは、Ansys medini analyzeなどのツールと組み合わせることで、開発チェーン全体でトレーサビリティを実現できます。データ統合には、medini analyzeを含む他のソフトウェアからDigital Safety Managerにファイルをリンクさせることで必要な情報を抽出し、共有可能な単一のレポートにまとめるというシンプルな方法を採用しています。
メリットの1つとして、Digital Safety Managerは、medini analyzeとのシームレスな統合もサポートされているということも挙げられます。次のことが実行可能です。
Digital Safety Managerは、安全性の観点からOEMメーカーにとって大きな課題となる電動化や人工知能(AI)/機械学習(ML)にも対応しているため、自動運転車(AV)開発にも役立ちます。この新しいツールでは、検証および妥当性確認の具体的なステップの自動化や、エンドツーエンドのトレーサビリティを実現するために、そうした活動をサポートするツールを介した情報の収集など、AVに関する安全管理のあらゆる活動がサポートされ、プロセスを計画および制御できるようになります。
Ansys Digital Safety ManagerとAnsys medini analyzeが、自動車の安全性をどのように向上させるかについてご紹介します。