AnsysとAWS社でスタートアップ企業の未来を形成

新しいアイデアで新しい未来を形作るためには、複雑な課題を解決する新たなテクノロジーを、どのように取り入れるかが鍵となります。競争の激しい市場を勝ち抜くには、迅速なイノベーションが求められます。特にスタートアップ企業には、製品の品質を損なうことなく迅速に開発を進めることが要求されます。競争力を維持するためには、迅速な開発サイクルが不可欠ですが、スピードだけを追求すると製品開発プロセスに悪影響を及ぼします。

スタートアップ企業は、絶えず変化するペースの速い環境で事業を展開することが多いため、製品の設計とプロトタイピングを短期間で繰り返すことが必要になります。シミュレーションツールを使用することで、迅速なプロトタイピングと製品開発サイクルの短縮が可能になります。競争力を高めて、市場の需要にすばやく対応するためには、このスピードが不可欠です。

しかし、スタートアップ企業にとって、最先端のシミュレーションツールを導入することが予算的に難しいこともあります。構造、数値流体力学（CFD）、エレクトロニクスなど、あらゆる物理現象の解析機能を提供するAnsysは、スタートアップ企業がイノベーティブに製品開発プロセスを効率化して、設計や開発に関する課題を解決できるよう支援しています。 

AnsysとAWS社: スタートアップ企業向けにカスタマイズされた2つのプログラム

Ansysは、エンジニアリングとテクノロジーの未来を形作る上で、シミュレーションは変革をもたらす力であると考えます。Ansysスタートアッププログラムは、ある程度成熟した企業でなければ予算的に導入が難しいシミュレーションソリューションを、スタートアップ企業でも利用できるようにサポートするプログラムです。このプログラムによって、障壁を取り除き、スタートアップ企業がシミュレーションの力を活用して設計を改善し、パフォーマンスを最適化して、市場投入までの時間を短縮できるように支援しています。

Ansysのアカデミックおよびスタートアッププログラム担当ディレクターであるSusan Colemanは、次のように述べています。「スタートアップ企業の多くは、業界全体を進化させるような非常に革新的な課題に取り組んでいます。しかし、多くの場合、限られた人材リソース、短い納期、限られた資金といった制約の中で事業を展開しています。Ansysスタートアッププログラムは、アーリーステージ（起業直後）からミドルステージに位置するスタートアップ企業が、そうした障壁を取り払えるように支援することを目的としています。このプログラムは、スタートアップ企業でも無理なく利用できる価格で、業界をリードする最新ソフトウェアやサポートを提供しています。Ansysのソフトウェアは、現実世界のさまざまな状況や条件を考慮しながら、より短いスケジュールで製品開発とテストを進めるのに役立ちます。これは、スタートアップ企業が短期間で目標を達成できるだけでなく、高い評価を得られるような製品をもって市場に参入する上でも役立ちます。」 

スタートアップ企業は、AWS社のスタートアッププログラムであるAWS Activateの恩恵を受けることもできます。AWS Activateは、企業が成長と成功を促進できるようにカスタマイズされた豊富なリソース（クラウドクレジット、テクニカルサポート、パーソナライズされたガイダンスなど）を利用できるよう支援します。AWS社のスケーラブルでセキュアなクラウドプラットフォームを自由に利用できることで、スタートアップ企業はイノベーションを加速させ、迅速に拡張して、自信を持ってアイデアを市場に出し、絶えず変化する今日のビジネス環境で長期的な成功を収めることができます。

Ansys Cloud担当ビジネス開発マネージャーであるDr. John Bakerは、次のように述べています。「AWS社のスタートアッププログラムとAnsysスタートアッププログラムの組み合わせは、ワークフローの加速と強化に必要なあらゆる物理特性を解析でき、製品設計の改善を実現する、クラウドがもたらす力を慎重に検討するための貴重な機会をもたらします。」

早い段階でのプロトタイピングから事業のスケーリングまで、スタートアップ企業はAnsysの専門知識とAWS社のリソースを活用できます。両プログラムの優れた柔軟性により、スタートアップ企業はエンジニアリングの課題を解決するために必要なサポートを受けることができます。

コラボレーションに必要なクラウドコンピューティング能力と機能にアクセス

クラウドテクノロジーは、さまざまな面で大きな変革をもたらしました。クラウドがこれまでの計算処理やハイパフォーマンスコンピューティング（HPC）を変えたように、スタートアップ企業も市場に大きな変革を起こす存在です。クラウドとスタートアップ企業は親和性が高いと言えます。

そのため、さまざまな限界を押し広げるスタートアップ企業は、Ansys Gateway powered by AWSとの相性がいいと言えるでしょう。スタートアップ企業の多くは大きな変革を起こしたいと考えていますが、それには力が必要です。そこで力を発揮するのがAnsys Gateway powered by AWSです。

クラウド上のHPCは、拡張性に優れたオンデマンドの計算能力を提供することで、必要なときに必要なリソースにアクセスできるようになります。この拡張性により、ITインフラに多額の先行投資を行うことなく、計算負荷の高いタスクを処理できるようになります。

Susan Colemanは次のように述べています。「エンジニアリングチームに柔軟性と自由をもたらすという理由から、クラウドに対応したエンジニアリングソフトウェアに移行する企業が増えています。この傾向はスタートアップ企業にも見られ、高価なハードウェアを自社で導入していない、あるいはその投資に必要な資金を持たない企業は、クラウドでのソフトウェアを導入することでしょう。スタートアップ企業も大手企業と同様に、事前に巨額の投資を行うことなく、利用分のみを支払う方式で提供されるクラウドサービスで、必要に応じて、より多くのコンピューティングリソースを活用できるようになります。」

AWS社のスタートアッププログラムとAnsysスタートアッププログラムに加えて、Ansys Gateway powered by AWSは開発を支援する優れた製品です。オンプレミスのHPCインフラストラクチャを導入して維持するためのコストは、特にスタートアップ企業にとっては負担が大きくなりますが、Ansys Gateway powered by AWSを導入することで、初期費用をかけずに最先端のハードウェアと50種類以上のAnsysのアプリケーションを活用できます。利用したコンピューティングリソースの代金のみを支払うため、予算に合わせた費用対効果の高いソリューションになります。また、Ansys Cloud担当チームは、各ソルバーの担当チームと緊密に連携して、推奨されるインスタンス、ベンチマークデータ、ホワイトペーパーに加えて、HPCワークフローに推奨されるハードウェアに関する情報を提供できるように取り組んでいます。

Ansys Gateway powered by AWSがスタートアップ企業にもたらす別のメリットとしては、コラボレーションがあります。このクラウドプラットフォームでは、チーム間のコラボレーションが容易になり、エンジニアは場所やデバイスを問わず作業できるようになります。その柔軟性は、特に複雑なプロジェクトでチームメンバーが共同作業を行う場合に大きな利点となります。また、コストも大きなメリットです。Ansys Gateway powered by AWSは、Bring Your Own（所有ライセンスの持ち込み）方式のAnsysライセンスとAWS使用契約に加えて、稼働中の仮想マシンごとに1時間あたり0.25ドルのわずかな追加料金で使用できます。つまり、AnsysとAWSのスタートアップパッケージをすでに契約しているお客様は、わずかなコストでAnsys Gateway powered by AWSもご利用いただけます。

Dr. John Bakerは、次のように述べています。「エンジニアリングワークフローには、クラウドが備える強力な機能が3つあります。容量、機能、そしてコラボレーションです。Ansys Gateway powered by AWSが備えるコラボレーションツールを使用することで、同じデータソースで作業するために一元化されたファイルシステムを活用する場合、あるいは効率的な予算管理を目的とする場合に、複数のチームが効率的かつ生産的に共同で作業できるようになります。」

スタートアップ企業を次のレベルへ

Ansys Gateway powered by AWSで提供されるHPCと仮想デスクトップにより、CADとCAEを次のレベルに引き上げ、市場投入までの時間を短縮できます。スタートアップ企業は、革新的な製品をより迅速に市場に投入し、機会を逃さずに、競合他社の一歩先を行くことができます。

Ansysスタートアッププログラムの参加方法、さらにはAnsysとAWS社が提供するクラウドでシミュレーションを強化する方法の詳細については、Ansysまでお問い合わせください。

Ansys Gateway powered by AWSの詳細については、こちらをご覧ください。