Ansysは、シミュレーションエンジニアリングソフトウェアを学生に無償で提供することで、未来を拓く学生たちの助けとなることを目指しています。
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Ansysブログ
October 26, 2023
今日の進化するデジタル環境では、製品開発チームがシミュレーションの使用を前倒しする傾向にあります。これは、エンジニアや設計者が、設計サイクルや開発サイクルの早い段階からシミュレーションを活用することを意味します。開発チームは、後期の検証ツールとしてではなく、開発の段階でシミュレーションを導入することで、設計に有用な情報を活用し、設計の失敗を回避して、時間とコストを節約し、市場投入までの時間を短縮するための重要な知見を早期から得られるようになります。その結果、シミュレーションは製品開発プロセスにおける補助ツールから重要な要素へと進化し、製品設計のテストと妥当性確認のための仮想的な手段をもたらし、多くのケースでは実機試験やプロトタイプ作製を大幅に減らします。
この早期導入によるメリットはあるものの、設計チームや開発チームはデジタルツールの数とデータ量の増加に対応しなければなりません。Ansys Minervaなどのシミュレーションプロセスおよびデータ管理(SPDM)ソフトウェアを使用することで、企業はデジタルトランスフォーメーションを活用して、シミュレーション、データ、ワークフロー、リソースを一元化されたデータベースから管理できるようになります。しかし、それだけではありません。Minervaでは、面倒なシミュレーションのポストプロセスステップを自動化および高速化するビジュアルコラボレーションテクノロジー(VCollab)ソリューションと統合することで、SPDMをさらに進化させます。VCollab独自のデジタル機能は、MinervaのロバストなSPDMプラットフォームに組み込まれ、CAE(Computer-Aided Engineering)の活用方法を大きく変容させます。MinervaとVCollabの連携により、誰もがシミュレーションを活用できるようになり、SPDMは強化され、有益な情報や知見を活用して製品設計が効率化され、自信を持って素早く意思決定を行えるようになります。
企業は、エンジニアリングに関する予測的な知見を得て、より迅速かつスマートに意思決定を行うために、シミュレーションを導入します。しかし、シミュレーションを導入しても、設計の課題に対応してソリューションを得るまでには、データ収集、解析、ポストプロセスなど、非常に長い時間や多くの労力が必要となります。MinervaとVCollabの機能が連携されることで、SPDMが効率化され、設計に関する難しい質問にも迅速かつ正確に回答できます。
MinervaとVCollabのジョイントソリューションでは、次のことを達成できます。
VCollabは、最初は準備ステップとして、未処理のシミュレーションデータを統合および精細化して、より効果的なSPDMを実現します。最終的に、VCollabでは、メタデータを迅速に抽出し、複数のCAEソリューションから重要な解析結果を可視化することで、設計レビュープロセスをデジタルで変革します。それらのデータは、シミュレーション結果を管理するために、ソルバーに依存しないコンパクトファイル形式(.cax)にコンパイルされます。VCollabのコンパクトな結果ファイル(CAx)とデジタルスライドは、シミュレーション結果やシミュレーションレポートをデジタルスレッドで効率的に保存、移動、管理するのに役立ちます。VCollabのデジタルスライドベースのレポートは、ポストプロセスと故障特定のスマートな自動化とともに、迅速な結果レビュープロセスを促進します。これにより、従来の手作業による面倒なポストプロセスやレポート作成が排除され、企業はより多くの情報に基づいて設計上の意思決定を迅速に行えるようになります。
つまり、MinervaでのVCollabによる迅速な結果レビュー機能は、次の方法で解析から設計に関する意思決定までのプロセスを加速させます。
さらに、VCollabのデータ分析機能を使用することで、エンジニアは複数のCAEソルバーからの膨大な量のデータを調査し、製品やシステム内の潜在的な懸念領域を迅速に特定できます。その結果、VCollabテクノロジーは、大量のネイティブファイルをコンパクトなデータセットに変換することで、ストレージに関する懸念を軽減します。
Minervaは、VMoveCAE、VMoveCAD、VCollabWeb(.wcaxファイル形式を使用)など、VCollabの主要製品の機能を備えています。さらに、MinervaはVCollabPROとシームレスに統合できます。
MinervaのオープンプラットフォームとVCollabテクノロジーを組み合わせることで、ワークフローはさらに便利になり、Ansys以外のシミュレーションを含め、さまざまなCAEツールをサポートする、ベンダーに依存しない機能が提供されます。これにより、Minervaではより広範なシミュレーション解析を簡単に管理、解釈、適用できるようになり、チームのコラボレーションが促進され、データに関する知見が拡大し、設計に関するよりスマートな意思決定が可能になり、結果として設計品質が向上します。
Minervaでは、これをさらに拡張したクラウド機能で、どこからでもアクセスできるようになり、国内外を問わず、部門間でのやり取りが促進されます。さらに、VCollabはMinervaの3Dダッシュボードとして、デジタルスライドを使用した結果レビュープロセスをスムーズにし、情報を活用した設計に関する意思決定を可能にし、チーム全体でほぼリアルタイムの視覚的なやり取りを促進します。VCollabは、ブラウザで表示可能な忠実度の高い3Dモデルやデジタルスライドでマルチフィジックスシミュレーションの知見を抽出、マージ、レポートするプロセスを自動化することで、設計および製造プロセスに関与するすべての人がシミュレーションの重要な知見を活用できるようになります。チーム内での共有や必要な情報の収集は、物理的なプロトタイプよりも仮想プロトタイプの方が、はるかに容易に行えます。設計変更の実装は、物理的なプロトタイプよりも仮想モデルの方が、はるかに低コストで簡単に行えます。
管理者とチームメンバーは、Minervaの構成可能なロールベースのダッシュボードを使用して、メンバーがシミュレーションのエキスパートであるか、別部署に所属しているか、あるいは海外など離れた場所にいるかどうかに関係なく、進行中の作業のステータス、主要な指標、担当業務などを取得できます。MinervaとVCollabのジョイントソリューションは、こうした方法を介して、誰もがシミュレーションを活用できるようにし、設計と生産の遅延を防ぎます。
テクノロジーが進歩し、世界中のほぼすべての業界がデジタルトランスフォーメーションによる影響を受ける中、MinervaとVCollabを導入することで、企業はシミュレーションの価値を最大限まで高めて、増加する作業負荷を容易に処理できるようになります。企業は、SPDMおよびVCollabテクノロジーを活用して、シミュレーション解析を効率化し、製品の製造および発売プロセス全体を通じて、設計に関するよりスマートで迅速な意思決定を行えるようになり、イノベーションを促進して、競争力を維持できるようになります。
Minervaの詳細やSPDMソリューションがもたらすメリットについては、Ansys Minervaウェビナーシリーズに登録して、オンデマンドでご覧ください。